先日DMを解放した際に首都直下型地震に関する質問が多く寄せられました。今回は首都直下型地震について詳しく解説していきたいと思います。



<そもそも首都直下型地震とは?>
正確には南関東直下地震と呼ばれ、関東南部(神奈川県東京都千葉県埼玉県茨城県)で発生するM7級の大地震を指す総称。首都圏の中心地域であることから首都直下地震、東京に焦点を絞った場合東京直下地震東京大震災などともいう。日本で想定される都市直下型地震の一つ。(wikiより引用)
 


<想定される被害>
国の中央防災会議の試算によれば最も大きい被害の場合、死者約23,000人、全壊の建物約61万棟、経済被害約95兆円(3.11の際は推定25兆円程度)という甚大な被害が出ると想定されている。(wikiより一部引用)
http://www.asahi.com/special/syutochoka/(詳細リンク)

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<過去の南関東の地震活動と発生間隔>
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上の画像は過去の主要な南関東付近での地震一覧。最後の南関東直下地震は1922年の浦賀水道付近のM6.8の地震。(1987年の千葉東方沖地震も南関東地震の1つとする説もあります。)
南関東では、周期的に発生する地震が2種類あると言われています。70年~80年に1回発生するM7クラスのプレート内(直下型)地震(南関東直下地震)と、約200年に1回発生するM8クラスのプレート間(海溝型)地震(関東大震災クラス)です。南関東の地震活動は、後者の約200年間隔の地震に合わせて変化しているとの説が有力であり、前回の活動期は関東大地震前の数十年間で、現在までの数十年間は静穏期ではないかとされている。前回のM7級の地震からはもう既に90年近くが経っており周期的にはいつ南関東で大きな地震が発生してもおかしくはありません。M8級の地震に関しては周期的にはまだ先になるとみられていて国の評価は0~2%程度。ただ地震の世界に絶対というものは存在しません。




ここからが本題!
<いつ発生するのか?>
国の有識者会議の試算によれば30年以内発生可能性は70%となっています。おそらくこの数字に関しては多くの人が聞いた事があるのではないでしょうか?70%という数字をどう捉えればいいのか....  例えば天気予報の降水確率に当てはめてみてください。降水確率70%と聞くと「あ~今日は雨が降るのか。傘を準備しないと」と多くの人が思うはずです。そして降水確率70%だと殆どの場合実際に雨が降りますよね。地震に関しても同じです。つまりこれはほぼ確実に近い将来発生するという事を意味してるのです。
ただ30年以内といっても一体いつになるのか。明日かもしれないし、10年後かもしれないし、そもそも30年以内には発生しない事も有り得ます。現に1970年代後半に明日東海地震が起きてもおかしくないという事を国が発表し地震予知に取り組んできましたが、40年近く経った今日においても発生はしておらず近年は東海~南海エリアで連動して起きる南海トラフ巨大地震が近い将来発生すると言われておりこちらは発生可能性は80%となっています。
私は2月以降Twitterやこのブログを通じて関東での大地震が切迫してると何度も言ってきました。それは事実でありもしかすると何の前触れもなく明日突然発生する可能性も否定出来ません。私も含めて多くの方が地震予知予測活動に取り組んでいますが、必ずしも予測出来るとは限りません。結局はいつ起きてもおかしくはないという事を頭に置いておいて備えておくしかないのかもしれません。



<個人的な見解>
私ははっきり言って首都直下地震に関してはもう切迫してると言っても過言ではないとみています。3.11によって東北関東の地盤は大きく変化し関東地方の地震リスクは大きく上昇しました。この9年間未だに首都直下型地震が発生してないというのはもはや奇跡と言っても過言ではないと。





<最後に>
いずれにせよ首都直下地震はいつ起きてもおかしくはありません。地震に対する備えと心の準備は本当に必要になります。少しでもいいのでどうかお願いします。私としては今後より多くの方々にとって有益な情報を少しでも提供出来るように努力してまいります。